脚付きマットレス処分の最適解!費用相場と解体の危険性をプロが解説

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「引越しまで時間がないのに、この重たい脚付きマットレスをどうしよう……」「粗大ゴミに出せるの?それとも業者に頼むべき?」

あなたも今、こんなふうに頭を抱えていませんか?脚付きマットレスは、木製のフレームと金属製のスプリングマットレスが一体化している特殊な構造のため、通常のベッドよりも処分が難しく、自治体によっては回収を断られるケースさえあります。

この記事では、Webライティングのプロである筆者が、2025年12月時点の最新情報を踏まえ、脚付きマットレスを「安く」「確実に」「後悔なく」処分するための5つの方法を徹底解説します。自治体のルールから、忙しいあなたのための時短テクニック、絶対に手を出してはいけない危険な解体作業の実態まで、プロの視点で分かりやすくお伝えします。これを読めば、あなたの状況にぴったりの手放し方が必ず見つかりますよ。

この記事のポイント

  • 自治体の粗大ゴミは安価だが「スプリング入り」が回収不可の地域もあるため要確認
  • 買い替えなら「引き取りサービス」が最もスムーズだが、同数・同容量の条件がある
  • 自力での解体は専用工具が必要でケガのリスクが高く、一般の方には推奨できない
  • 時間がない人や運び出しが困難な人は、費用はかかるが不用品回収業者が最適解
目次

脚付きマットレスの処分方法5選と費用相場

まず、脚付きマットレスを処分するための具体的な5つの方法をご紹介します。それぞれの方法には、費用、手間、スピードなどの面でメリット・デメリットがあります。あなたの現在の状況(予算、体力、期限)に合わせて、最適な方法を選んでくださいね。

  • 自治体の粗大ゴミ収集を利用する手順と注意点
  • 買い替え時に販売店の引き取りサービスを使う
  • 不用品回収業者に依頼して手間なく捨てる
  • リサイクルショップやフリマアプリで売る
  • 指定引取場所へ自分で持ち込むメリット

自治体の粗大ゴミ収集を利用する手順と注意点

最も一般的で費用を抑えられるのが、自治体の粗大ゴミ収集を利用する方法です。費用の相場は1,000円〜2,500円程度と非常に安価ですが、いくつか重要なハードルがあります。

まず、お住まいの自治体が「スプリング(コイル)入りマットレス」の回収に対応しているかを必ず確認してください。実は、マットレスの中に入っている金属製のスプリングは処理施設での破砕が難しく、「適正処理困難物」として自治体では回収していない地域(一部の東京都市部や地方自治体など)が少なくありません。

この場合、自治体が指定する専門の廃棄物処理業者を紹介されることになりますが、その場合の費用は通常の粗大ゴミ手数料よりも割高になる傾向があります。

回収可能な場合でも、脚付きマットレスは「ベッド」ではなく「マットレス(スプリング入り)」あるいは「特定粗大ゴミ」として扱われることが多く、通常の粗大ゴミよりも手数料が高く設定されていることがあります(例:2,000円を超えるケースも)。

手順としては、電話やインターネットで収集を予約し、コンビニなどで「粗大ゴミ処理券」を購入して貼り付け、指定された日の朝に玄関先や集積所まで運び出します。

最大の難関は「運び出し」です
脚付きマットレスは20kg〜40kg以上の重さがあり、通常のマットレスと違って「持ち手」がついていない製品がほとんどです。さらに構造上、折りたたむこともできないため、廊下の曲がり角や階段を通すのが極めて困難です。雨天時でも指定された朝に出さなければならず、前夜から出すことは禁止されている地域も多いため、当日の天候やスケジュール調整も必要です。必ず大人2名以上で作業できる場合のみ検討してください。

買い替え時に販売店の引き取りサービスを使う

新しいベッドへの買い替えを予定しているなら、購入した販売店の「引き取りサービス」を利用するのが最もスマートで手間がかからない方法です。ニトリ、無印良品、IKEAなどの大手家具店では、新しい家具の配送時に古い家具を有料で引き取ってくれるサービスを提供しています。

費用相場は3,000円〜4,400円程度です。この方法の最大のメリットは、「寝る場所がない期間が発生しない」ことです。新しいベッドが届くと同時に古いマットレスを持っていってくれるため、部屋のスペースを有効に使えますし、自分で重いマットレスをゴミ捨て場まで運ぶ必要もありません。

配送スタッフが部屋の中から運び出してくれます。

ただし、利用には条件があります。「購入した商品と『同種』かつ『同数』であること」が一般的です。つまり、ベッドを1台買って、古いベッドを1台引き取ってもらうことは可能ですが、ベッドを買わずに引き取りだけを依頼することはできません。

また、配送日の数日前までに申し込みが必要なケースがほとんどですので、購入時に必ず確認しましょう。

スクロールできます
販売店 費用(税込目安) 条件
ニトリ 4,400円 配送員設置商品を購入時、同数量・同容量まで
無印良品 3,000円 対象商品購入時、同種・同数まで
IKEA 商品・地域による ソファ・マットレス引き取りサービスあり(同種・同サイズ)

ネット通販(Amazon・楽天など)の注意点
AmazonなどのECサイトで購入する場合、販売元によっては「引き取りサービス」自体がない、あるいはオプションで選択しないと適用されないケースが多々あります。「安いから」と飛びつく前に、古いベッドの引き取りオプションがあるかを必ずチェックしましょう。

不用品回収業者に依頼して手間なく捨てる

「引越しまであと数日しかない」「重くて運び出せない」「自治体で断られた」という場合に頼りになるのが、民間の不用品回収業者です。電話一本で即日対応してくれる業者も多く、部屋の中からの運び出し、解体(必要な場合)、トラックへの積み込みまで全てスタッフが行ってくれます。

費用相場はシングルサイズの脚付きマットレス1点で8,000円〜15,000円程度と、他の方法に比べて高額になります。しかし、その分「時間」と「労力」を大幅に節約できます。

特に、エレベーターのないマンションの2階以上にお住まいの方や、乳幼児がいて作業ができない方、腰痛持ちの方にとっては、お金で解決できるメリットは非常に大きいです。

また、マットレス以外にも捨てたい家具や家電がある場合、「定額パック(軽トラ詰め放題:15,000円〜25,000円程度など)」を利用すると、トータルでの処分単価を抑えられることがあります。

引越し前で不用品が大量にある場合は、個別に捨てるよりも業者に一括で依頼したほうが結果的に安上がりになることも少なくありません。

整活案内人
業者選びは慎重に!「無料回収」を謳いながら街を巡回しているトラックや、ポストに入っているチラシの業者は避けてください。

積み込み後に不当な高額料金を請求されるトラブルが後を絶ちません。必ず「一般廃棄物収集運搬業許可」を持つ(または提携している)業者を選び、事前に見積もりを取りましょう。

リサイクルショップやフリマアプリで売る

「まだ綺麗だし、捨てるのはもったいない」と考える方もいるでしょう。しかし、脚付きマットレスの中古市場での需要は、残念ながらかなり低いというのが現実です。理由はシンプルで、「衛生用品だから」です。

他人が長期間寝ていたマットレスには抵抗感を持つ人が多く、有名ブランド(シモンズやフランスベッドなど)や、無印良品の比較的新しいモデルでない限り、値がつかないことがほとんどです。

リサイクルショップに持ち込んでも、シミやヘタリが少しでもあると買取不可、あるいは無料引き取りさえ断られるケースが多々あります。出張買取を依頼しても、人件費や運搬費の方が高くつくため、「逆に処分料をいただきます」と言われることも珍しくありません。

メルカリなどのフリマアプリで売る場合も、送料が最大のネックになります。大型家具配送の「梱包・発送たのメル便」などを利用すると、送料だけで18,500円(350サイズの場合)以上かかることが多く、数千円で売れたとしても送料を引くと赤字になります。

唯一の望みは、地元の掲示板サイト「ジモティー」などで「無料で譲ります(自宅まで取りに来てくれる方限定)」として募集することです。これなら処分費用をゼロにできる可能性がありますが、見ず知らずの人を自宅に入れるリスクや、ドタキャンの可能性などのやり取りのストレスも考慮する必要があります。

指定引取場所へ自分で持ち込むメリット

もしご自宅に軽トラックやワンボックスカーなどの大型車があり、積み込みを手伝ってくれる力持ちの協力者がいるなら、自治体のゴミ処理施設(クリーンセンター)へ直接持ち込む方法(自己搬入)も選択肢に入ります。

この方法の最大のメリットは、費用が極めて安く済むことです。多くの自治体で、戸別収集よりも手数料が半額以下、あるいは重量単位(10kgあたり100円〜200円など)での計算になり、数百円程度で処分できることもあります。

また、収集日を待たずに自分の都合の良い日(土曜受け入れをしている施設も多いです)に持ち込めるため、急いでいる場合にも有効です。

ただし、ここでも「スプリング入りマットレス」の受け入れ制限が関わってきます。持ち込みならOKという自治体もあれば、「持ち込みでもスプリング入りはNG(処理ラインに入らないため)」という自治体もあります。必ず事前に電話で「脚付きのスプリングマットレスを持ち込みたい」と伝え、搬入可否を確認してください。

レンタカーを借りる場合は注意
自家用車に乗らないからといってレンタカー(軽トラなど)を借りると、6時間で5,000円〜7,000円程度の費用がかかります。これでは自治体の戸別収集や、場合によっては業者に頼む費用と変わらなくなってしまいます。「無料で使える車がある場合」に限った節約術だと考えてください。

脚付きマットレス処分で後悔しないための判断基準

処分方法の選択肢が見えてきたところで、実際にあなたがどの方法を選ぶべきか、判断するための基準を深掘りします。特に「自力解体」のリスクや、状況に応じた最適な選択について、プロとしての見解をお伝えします。

  • 自力で解体するのは危険?リスクと労力
  • スプリング入りマットレスが回収不可の地域も
  • 状態が良いなら寄付や譲渡も検討しよう
  • 悪質な回収業者を見抜くポイントと対策
  • 運び出しが困難な場合の最適な選択肢

自力で解体するのは危険?リスクと労力

インターネットで検索すると「マットレスを解体して家庭ゴミで出す方法」といった記事が見つかりますが、私はこれを強くおすすめしません。特に脚付きマットレスの場合、解体の難易度と危険性は通常のマットレス以上です。

なぜなら、脚付きマットレスは「木製の枠組み」に「金属製のスプリング」が固定され、その上からウレタンと布で覆われている複雑な構造だからです。通常のマットレスならカッターで布を切ればスプリングが出てきますが、脚付きの場合はさらに木枠をノコギリで切断し、木材からスプリングを剥がす作業が発生します。

さらに、内部のスプリングには「ボンネルコイル」と「ポケットコイル」の2種類がありますが、特にボンネルコイルはすべてのバネが鉄線で連結されており、これを専用のボルトクリッパーで一つひとつ切断する作業は壮絶です。

スプリングは切断した瞬間に強い力で弾けるため、顔や目に当たって失明などの大怪我をするリスクがあります。また、錆びた金属で手を切る危険性も非常に高いです。

解体した大量の部材(鋭利な金属、木材、大量の布とウレタン)を分別して指定ゴミ袋に詰める手間を考えると、数千円の処分費用を節約するために払う対価としては、あまりにもリスクと労力が大きすぎます。

スプリング入りマットレスが回収不可の地域も

繰り返しになりますが、お住まいの地域が「スプリング入りマットレス」をどう扱っているかは、処分計画の根幹に関わります。これを事前に確認せず、収集日に出してしまい「回収不可シール」を貼られて取り残される……というのが、最も悲惨なパターンです。

自治体のホームページや「ゴミ出しパンフレット」を確認する際は、「粗大ゴミ」の項目だけでなく、「処理困難物」や「市で収集しないもの」のリストも必ずチェックしてください。

もし「適正処理困難物」に指定されている場合は、自治体が提携している許可業者に個別に依頼する必要があります。

この場合の費用は、通常の粗大ゴミ手数料(1,000円程度)よりも高くなる傾向があり、4,000円〜8,000円ほどかかるケースもあります。「自治体のサービスだから安いだろう」と思い込んでいると、予算オーバーになる可能性があります。

もし自治体経由での処理が高額になるようであれば、部屋まで取りに来てくれる民間の不用品回収業者と、コストパフォーマンスを比較検討してみる価値は十分にあります。

状態が良いなら寄付や譲渡も検討しよう

もしお手持ちの脚付きマットレスが、購入から3年以内で、シミやヘタリが全くない美品であれば、捨てる前に「誰かに譲る」という選択肢も検討してみてください。特に春先の引越しシーズンなどは、新生活を始める学生や単身赴任の方など、一時的に使えるベッドを探している需要があります。

地元の掲示板サイト「ジモティー」などを活用すれば、近所の人に無料で譲ることができます。「自宅まで引き取りに来てくれる方」「搬出を手伝ってくれる方」という条件をつければ、処分費用も配送の手間もかかりません。

掲載する際は、汚れや傷がないことを証明する鮮明な写真を載せることがトラブル防止の鍵です。

また、NPO団体や支援施設などが家具の寄付を募っている場合もありますが、多くの場合、送料は自己負担(寄付者負担)となります。大型家具の送料は高額になるため、社会貢献の意図があっても、金銭的な負担は大きくなります。

「もったいない」という気持ちは大切ですが、無理をしてまで寄付先を探すよりは、資源としてリサイクルされるルート(適切な業者による廃棄)を選ぶことも、立派な環境配慮の一つです。

悪質な回収業者を見抜くポイントと対策

不用品回収業者を利用する場合、最も注意すべきは「悪質業者」の存在です。「街中を大音量で巡回しているトラック」や「『無料回収』と書かれたチラシ」の業者は、絶対に利用しないでください。

彼らの多くは、自治体の許可を得ていない違法業者である可能性が高いです。「無料と言っていたのに、トラックに積み込んだ後に『運搬費』や『リサイクル料金』として数万円請求された」「回収されたものが山林に不法投棄されていた」といったトラブルに巻き込まれる恐れがあります。

優良な業者を見抜くポイントは以下の3点です。

  1. 許可の有無: 会社のホームページに「一般廃棄物収集運搬業許可」の番号があるか、または提携業者の記載があるか。「古物商許可」だけでは家庭ゴミの回収はできません。
  2. 見積もりの明瞭さ: 作業前に必ず見積書を出し、追加料金が発生しないことを明言してくれるか。
  3. 会社の所在: 固定電話の番号や、実在する住所が公開されているか(携帯電話番号のみの業者は要注意)。

少しでも怪しいと感じたら、その場での依頼は断り、別の業者を探しましょう。

運び出しが困難な場合の最適な選択肢

最後に、一番の悩みどころである「運び出し」についてです。脚付きマットレスは、分解できない構造上、廊下の曲がり角を通らなかったり、階段で詰まってしまったりするトラブルが非常に多い家具です。

特に、メゾネットタイプのアパートや、螺旋階段のある戸建ての2階などは、搬入時はクレーンで吊り上げたけれど、出すときはどうしよう……と途方に暮れる方が少なくありません。

もし、あなたが2階以上に住んでいて、階段が狭い、あるいは力のある男性の手を借りられない場合は、無理をせず「プロに任せる」のが正解です。不用品回収業者の中には、「吊り下げ作業(窓からの搬出)」や、室内での家具切断解体技術を持ったスタッフがいる会社もあります。

自分で無理に運び出そうとして、賃貸物件のクロス(壁紙)を破ったり、フローリングを傷つけたり、あるいはご自身の腰を痛めてしまっては、治療費や修繕費でかえって高くついてしまいます。

「お金で安全と時間を買う」という考え方は、忙しい現代人にとって決して甘えではありません。ご自身の体力や家の構造を冷静に見極め、安全第一で処分方法を選んでくださいね。

あなたの生活空間が、スッキリと片付くことを応援しています。

総括:脚付きマットレス処分は「安全」と「手間」のバランスで選ぼう

この記事のまとめです。

  • 脚付きマットレスの処分は自治体、買い替え引き取り、業者の3択が基本だ
  • 自治体の粗大ゴミは安いが「スプリング入り」が回収対象か確認が必要だ
  • 自治体収集は指定場所までの運び出しが自力で必要で、女性一人では困難だ
  • 買い替え時は販売店の「引き取りサービス」が最も手間がなくおすすめだ
  • 引き取りサービスは「同種・同数」等の条件があり事前の申し込みが必須だ
  • 不用品回収業者は費用がかかるが、運び出しから全て任せられ時短になる
  • 回収業者を選ぶ際は「無料回収」を避け、許可を持つ優良業者を選ぶべきだ
  • 自力での解体は専用工具と労力が必要で、怪我のリスクが高く推奨しない
  • 木枠とバネが一体化した構造のため、通常のマットレスより解体が難しい
  • リサイクルショップでの買取は、衛生面から美品や有名ブランド以外は厳しい
  • ジモティーなどで譲る場合は、自宅まで取りに来てくれる人を条件にすべきだ
  • 自己搬入(持ち込み)は安上がりだが、車の確保と積み込みの労力が必要だ
  • 運び出しで壁や床を傷つけるリスクがあるなら、プロに頼むのが賢明だ
  • 2025年現在、スプリング入りを「適正処理困難物」とする自治体が増えている
  • 無理な搬出や解体は避け、自分の体力と予算に合った安全な方法を選ぶべきだ
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この記事を書いた人

「身近な整理が暮らしの質を上げる」をモットーにするブロガー。
断捨離を意識的に生活に取り入れることをお手伝いします。

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