
気づけば1月も終わり。ふと玄関を見たら、まだ正月飾りが飾ったままだった。あるいは、外したものの「どんど焼き」を逃してしまい、部屋の隅に置いたままになっているという方も多いのではないでしょうか。
今の時期に正月飾りが手元にあると「バチが当たってしまうのでは?」「神様に失礼なことをした」と不安になりますよね。
しかし、安心してください。1月も末になった今からでも、感謝の気持ちを込めて正しく手放せば、決して縁起が悪いことではありません。この記事では、整理収納のアドバイスとともに、時期を過ぎてしまった正月飾りの具体的な処分方法や、自宅でできる簡単な清め方の手順を詳しく解説します。
この記事のポイント
- どんど焼きの時期を逃しても神社への返納や自宅処分が可能
- 自宅で処分する際は塩と白い紙を使って感謝を込めて清める
- 自治体のゴミに出す際は装飾を分別する細かなルールがある
- 処分を忘れた自分を責めず来年に向けた対策を立てるのが大切

正月飾りの処分を忘れた時の解決策と正しい捨て方
- どんど焼きを逃した後の一般的な処分方法
- 神社やお寺へ直接返納する際の注意点
- 自宅で塩を使って清めて処分する具体的な手順
- 自治体のゴミ回収に出す際の分別とマナー
- 処分を忘れたことで感じる罪悪感の解消法
どんど焼きを逃した後の一般的な処分方法
1月15日頃に行われる「どんど焼き」は、お正月に迎えた神様を、そのお飾りを焼くことで天にお送りする大切な儀式です。しかし、忙しい日々の中でついその日程を忘れてしまうことは、現代のライフスタイルでは決して珍しいことではありません。
どんど焼きを逃してしまった場合、まず検討すべきなのは「神社の古神札納所への持参」です。
多くの神社では、お正月期間を過ぎても古いお守りやお札を受け付ける場所を常設しています。ただし、2026年現在は環境問題への配慮がさらに厳格化しており、ビニール製品やプラスチック、針金が付着した正月飾りの受付を制限、あるいは完全に禁止している神社が増えています。
「何でも持ち込んで良い」というわけではない点に注意が必要です。
もし近くの神社で受付が終わっていたり、持参する時間がなかったりする場合は、「自宅での処分」が現実的かつ最も推奨される選択肢となります。自宅で処分することは決して不謹慎なことではありません。神様に対する敬意を払い、適切な手順で「お清め」を行えば、一般ゴミとして出すことも立派な供養の一つです。
大切なのは時期よりも「感謝の気持ちをどう表現するか」という点にあります。焦って適当に捨ててしまうのではなく、この記事で紹介する手順を参考にして、落ち着いて準備を進めていきましょう。
どんど焼きを逃した際の基本
- 神社の「古神札納所」が通年設置されているか確認する
- 無理な持ち込みはせず、自宅での「お清め」に切り替える
- 2026年時点では、自宅処分も「現代の供養」として広く認められている

神社やお寺へ直接返納する際の注意点
もしお住まいの地域の神社やお寺に正月飾りを直接持っていこうと考えているなら、事前に確認すべきポイントがいくつかあります。まず、1月末や2月といった「松の内」を大幅に過ぎた時期は、神社側の受付体制が変わっていることが多いです。
お正月特設の納所は撤去されていることが多いため、社務所の受付時間を確認し、職員の方に直接手渡せるか、あるいは常設の回収箱があるかを確認するのが最も確実です。
また、すべての神社が他所で購入した正月飾りを受け付けてくれるわけではないという点にも注意が必要です。特に祈祷を受けたような特別なしめ縄などは、授与された場所へ戻すのが基本とされています。
持ち込み時の厳禁事項
- 燃えない素材(プラスチック、金属)を付けたまま放置しない
- 夜間にこっそり境内に置いていく(不法投棄とみなされる恐れがある)
- 「お焚き上げ料(お気持ち)」を添えずに無断で置いていく
さらに、持参する際のマナーとして「分別の徹底」が強く求められています。現代の正月飾りは、豪華に見えるようにプラスチック製の橙(だいだい)や、金属製のワイヤー、ビニール製の花などが多用されています。
これらは神社での焼却(お焚き上げ)において有害物質を発生させる原因となるため、多くの神社で「持ち込み禁止」とされています。持ち込む前に、必ずご自身で植物素材(藁や松など)以外のパーツを取り除いておくのが大人のマナーです。
自宅で塩を使って清めて処分する具体的な手順
「神社に行く時間がないけれど、そのままゴミ箱に入れるのは抵抗がある」という方におすすめなのが、自宅で行うお清めの儀式です。これには特別な道具は必要なく、スーパーで手に入る「粗塩(できれば食塩ではなく天然の塩)」と「白い紙(半紙や新聞紙の裏の白い部分)」、そしてこれまでの感謝の気持ちがあれば十分です。
具体的な手順は以下の通りです。
- 白い紙を広げる: 大きな紙の上に正月飾りを置きます。
- 塩を振る: 左、右、中央の順に3回、塩をパラパラと振りかけます。
- 感謝を伝える: 「今年一年(または松の内)、我が家を守ってくださりありがとうございました」と心の中で唱えます。
- 包んで処分: 紙で包み、他のゴミとは別の袋に入れるか、一番上に置くようにして指定のゴミ袋に入れます。

この際、飾りが大きくて紙に収まらない場合は、無理に包もうとせず、飾りを置いた状態で作業を進めてください。もしワイヤーやプラスチックが混ざっている場合は、この清めの儀式の前に取り外しておき、植物由来の部分だけをこの手順で清めるのが理想的です。
このひと手間をかけることで、あなたの心の中のモヤモヤも晴れ、気持ちよく日常に戻ることができるはずです。
整活案内人自治体のゴミ回収に出す際の分別とマナー
自宅で清めた正月飾りをゴミとして出す場合、最も重要なのが各自治体の分別ルールを遵守することです。2026年現在、多くの地域ではゴミの減量と資源化が厳格に進んでおり、正月飾りも「ただの燃えるゴミ」として出すことができないケースが増えています。
以下の表に、一般的な分別の目安をまとめました。
| 部位・素材 | 分別区分(目安) | 注意点 |
|---|---|---|
| 本体(藁・松・竹) | 可燃ゴミ | 長い場合は指定のサイズに切る |
| 橙(プラスチック製) | 不燃ゴミ / プラスチック | 中が空洞か確認 |
| ワイヤー・ホチキス針 | 不燃ゴミ / 金属 | ペンチ等で完全に取り除く |
| 裏板・扇(紙製) | 可燃ゴミ / 資源ゴミ | 金箔加工がある場合は可燃へ |


基本的には、メインの素材である藁(わら)や松、竹などは「可燃ゴミ」の区分になりますが、特に注意すべきはしめ縄の形を整えるために中に入っている太いワイヤーです。これらを分別せずに出すと、ゴミ収集車や処理施設でのトラブルの原因になるだけでなく、ルール違反として回収されないこともあります。
自治体から配布されているゴミ分別カレンダーや公式アプリを確認し、最新の情報に基づいて対応しましょう。ゴミとして出すという行為を、単なる「廃棄」ではなく「役目を終えたものを正しく整理する」という断捨離のプロセスとして捉えれば、作業自体も前向きに進められるはずです。
処分を忘れたことで感じる罪悪感の解消法
「1月も終わりなのにまだ飾っているなんて、私はなんてだらしがないんだろう」「神様に怒られて、今年は悪いことが起きるかもしれない」そんな風に自分を責めていませんか。
整理収納の現場でも、こうした「手放す時期を逃したことによる罪悪感」に苦しむ方を多く見かけます。
しかし、断捨離の観点から言えば、罪悪感はあなたの行動を止めてしまう最大の敵です。正月飾りの処分を忘れてしまったのは、あなたが今の生活を一生懸命に送っている証拠でもあります。神様は、あなたの忙しさや日々の努力を否定するようなことはされません。


むしろ、今ここで「気づいた」ということを前向きに捉えましょう。気づいたその瞬間が、手放すための最適なタイミングです。罪悪感を解消するために有効なのは、儀式としての「謝罪」ではなく、これからの「行動」です。
上述したように、塩で丁寧に清めたり、素材ごとに細かく分別したりする作業に集中してみてください。
その「手間」をかけること自体が、神様への誠意であり、あなた自身の心を浄化するセラピーになります。処分が終わった後のスッキリとした玄関や部屋の空気を感じることで、自ずと罪悪感は感謝へと変わっていくでしょう。
過ぎてしまったことを悔やむより、今できる最高の方法で手放すことが、運気を呼び込む第一歩となります。
処分を忘れた正月飾りに関するよくある疑問と対策
- 来年まで保管しておくのは縁起的にどうなの?
- 喪中の場合の正月飾りと処分の注意点
- 鏡餅やしめ縄など種類別の処分の違い
- 二度と処分を忘れないための保管とスケジュールのコツ
- 最近の住宅事情に合わせた手軽な供養の形


来年まで保管しておくのは縁起的にどうなの?
「処分するのを完全に忘れて2月になってしまったし、綺麗だから来年また使ってもいいのではないか」と考える方もいるかもしれません。しかし、正月飾りに関しては、基本的に「毎年新しいものを新調する」のが日本の伝統的な作法です。
これには、毎年新しく訪れる歳神様をお迎えするために、清浄なものを用意するという意味が込められています。
一度飾った正月飾りには、その年の厄を吸い取ってくれたり、役目を終えた後の神様の気配が宿っていたりすると考えられているため、使い回すことは縁起の面でおすすめできません。
たとえ高価なものや、デザインが気に入っているものであっても、一年間その役割を果たしてくれたことに感謝して、潔く手放すことが「断捨離」の精神にも通じます。
サステナブルな正月飾り近年では、ベースとなるリース部分(木製や金属製)を再利用し、植物のパーツだけを毎年付け替えるような環境配慮型の商品も登場しています。そうした「再利用前提」の設計でない限り、通常の藁の飾りは毎年処分しましょう。
古いものを持ち続けることは、新しい運気が入ってくるスペースを塞いでしまうことにもなりかねません。この1月末というタイミングを一つの区切りとして、感謝と共に処分するようにしましょう。
新しいものを迎える準備ができるようになると、心にも余裕が生まれます。
喪中の場合の正月飾りと処分の注意点
喪中の方にとって、正月飾りの扱いは特に慎重になる部分です。一般的に喪中の期間は、お正月のお祝い事(飾り付けや初詣など)を控えるのが習わしです。しかし、中には「知らずに飾ってしまった」「家族の不幸が急に重なり、飾ったまま処分を忘れていた」というケースもあるでしょう。
もし喪中であるにもかかわらず正月飾りが手元に残っている場合は、通常の処分方法以上に「静かに、丁寧に」手放すことを意識してください。神社への返納を考える場合、鳥居をくぐることが制限される期間(忌中)があるため、四十九日が過ぎるまでは境内に立ち入るのを避け、郵送対応や自宅での清め処分を選択するのが賢明です。
自宅で処分する場合の手順は、通常のお清めと同じで問題ありませんが、より一層「供養」の気持ちを込めることで、ご自身やご家族の心の整理にもつながります。白い紙で包む際に、亡くなった方への思いを馳せながら、静かな環境で作業を行うとよいでしょう。
何より残された人たちの心が穏やかであることが、故人にとっても神様にとっても一番の願いであることを忘れないでください。
鏡餅やしめ縄など種類別の処分の違い
正月飾りと一口に言っても、しめ縄(しめ飾り)、門松、鏡餅など、その種類によって処分の際の注意点が異なります。
- しめ縄・門松: 「神様が降りてくるための目印」としての役割が強いため、お清めと徹底した分別が必要です。特に門松は、中に重しとしての砂や粘土が入っていることが多いため、分解作業には注意が必要です。
- 鏡餅: 「神様が宿る依り代」であり、最後には「いただく」ことが最大の供養になります。
もし1月11日の鏡開きを忘れてしまい、カビが生えてしまった鏡餅が手元にある場合はどうすべきでしょうか。食べられる状態であれば、カビの部分を削り取って加熱調理するのが伝統的な方法ですが、2026年現在の衛生基準では、無理をして食べる必要はありません。
カビの根は深く、表面を削っても毒素が残っている可能性があるため、不安がある場合は健康を優先しましょう。食べられない状態の鏡餅も、立派な正月飾りの一部として扱い、塩で清めてから「食品ゴミ」として処分してください。
放置しておくことこそが不衛生であり、運気を下げる要因になります。鏡餅の台座や三方(さんぽう)などの装飾品も、可燃・不燃をしっかり分けて対応してください。
二度と処分を忘れないための保管とスケジュールのコツ
今回「処分を忘れた」ことで焦ってしまった経験は、来年以降の暮らしを改善するための大きなチャンスです。整理収納のプロが推奨する「忘れないための仕組みづくり」を取り入れましょう。
まず、お正月飾りを購入した時点で、スマホのスケジュール帳に「1月15日:正月飾り返納・処分」とリマインダーをセットしてください。この時、近所の神社のどんど焼きの日程をあらかじめ調べてメモしておくと、当日になって慌てることがありません。
忘れないための工夫
- 購入時に「処分のための紙と塩」をセットにして保管場所の近くに置く
- スマホの通知を「前日」と「当日」の2回設定にする
- 家族の共有カレンダーに「正月飾りを片付ける日」を入力する


さらに、現代の住宅事情に合わせて「処分のしやすい飾り」を選ぶことも一つの解決策です。例えば、あらかじめ分解しやすい構造のものや、すべて天然素材で作られていてお焚き上げにそのまま出せるもの、あるいは最初からコンパクトで自宅で清めやすいサイズのものを選ぶといった工夫です。
仕組みを整えることで、毎年の不安から解放されます。
最近の住宅事情に合わせた手軽な供養の形
近年、マンション住まいや共働き世帯の増加に伴い、伝統的な「どんど焼き」への参加が難しい人が増えています。これに合わせて、2026年現在は「手軽かつ丁寧な供養」の形も多様化しています。
例えば、正月飾りの販売元が「返納用封筒」を同梱しており、使用後に郵送するだけでお焚き上げを代行してくれるサービスも人気です。また、地域の不用品回収業者の中には、特定の時期に神社と提携して、家庭までお正月飾りを回収にきてくれるケースもあります。
これらは忙しい世代にとって、罪悪感なく、確実に処分を行うための強力な味方となります。
もし、どうしても自分で清めるだけでは不安だという方は、こうした代行サービスや郵送返納を検討してみてください。物理的な距離や時間の制約を超えて、しっかりと専門の場所で供養してもらえるという安心感は、精神的な安定に大きく寄与します。
伝統を大切にしながらも、現代の自分の暮らしに無理のない方法を選ぶこと。それこそが、持続可能でスッキリとした暮らしを実現するための、真の整理収納術といえるでしょう。



総括:正月飾りの処分を忘れた時の不安を解消し感謝で手放すための最善策
- 正月飾りの処分を忘れて1月末になってもバチが当たることはない
- 2026年現在の住宅事情では自宅での塩によるお清めが推奨される
- 神社のどんど焼きを逃した場合は事前の電話確認が不可欠である
- 自宅処分の際は粗塩を右・左・中の順に振りかけて感謝を伝える
- 自治体のゴミに出す際はワイヤーやプラスチックの徹底した分別が必要
- プラスチック製の橙やビニール製の装飾は不燃ゴミとして扱う
- 鏡餅は鏡開きを過ぎてカビた場合も清めた上で食品ゴミとして出す
- 喪中の場合は忌中を過ぎてから静かに処分を行うのがマナーである
- 一度飾った正月飾りは毎年新調するのが運気を呼び込むコツである
- 来年のためにスマホのリマインダー機能を活用して日程を管理する
- 処分の手間を減らすために天然素材のみの飾りを選ぶのも有効である
- 郵送によるお焚き上げ代行サービスを利用するのも現代的な選択肢である
- 罪悪感を持つよりも気づいた瞬間にすぐ行動することが大切である
- 正月飾りを片付けることで玄関に新しい運気が入るスペースを作る
- 整理収納のエキスパートとして感謝を持って手放すことを最も重視する








