
皆さん、こんにちは。ツナ缶、便利ですよね。サラダに、おにぎりに、パスタにと、我が家の食卓でも大活躍の常備食材です。でも、使うたびに一瞬だけ手が止まってしまうのが「この油、どうしよう?」という問題ではないでしょうか。
「ちょっとくらいなら流してもいいかな?」「いや、排水溝が詰まるって聞いたことがあるし…」「でも、いちいち新聞紙に吸わせるのも面倒くさい!」
そんな葛藤、痛いほどよく分かります。特に忙しい料理の合間には、1秒でも早く処理を済ませたいものですよね。しかし、プロの視点から申し上げますと、ツナ缶の油をそのまま流すのは、たとえ少量であっても絶対にNGです。
この記事では、整理収納と暮らしのアドバイザーである私が、ツナ缶の油を「安全・清潔・罪悪感ゼロ」で処分する具体的な手順から、捨てるのがもったいなくなる美味しい活用法までを徹底解説します。2025年の最新の環境意識や自治体の分別トレンドも踏まえ、あなたのキッチンライフを少しだけ楽にするヒントをお届けします。もう、缶を開けるたびに迷うことはありませんよ。
この記事のポイント
- 排水溝に油を流すと自宅の配管詰まりや環境汚染の原因になるため厳禁
- 新聞紙やポリ袋を使った、手もキッチンも汚さない具体的な吸着処分の手順
- 空き缶のギトギト油汚れを簡単に落とし、資源ゴミとして出すための洗浄テクニック
- 旨味たっぷりの油を捨てずに使い切る、ドレッシングや炒め物への活用アイデア

ツナ缶の油の捨て方!流すのは絶対NGな理由と基本の処理手順
- なぜ排水溝に流してはいけないのか?環境と配管への深刻な影響
- 【基本編】新聞紙やキッチンペーパーに吸わせて捨てる最もポピュラーな方法
- ビニール袋と牛乳パックを活用!臭いも漏れも防ぐ鉄壁の処分テクニック
- 油処理剤や凝固剤は使える?少量の油に対するコスパと使い勝手を検証
- 空になった缶はどうする?ベタベタ汚れを落として資源ゴミに出すまでの流れ
なぜ排水溝に流してはいけないのか?環境と配管への深刻な影響

「ツナ缶1つ分の油くらい、大量の水と一緒に流せば大丈夫だろう」。そう思ってしまう気持ち、正直に言うと私にも経験があります。しかし、これはご自宅のキッチンにとっても、私たちが暮らす環境にとっても、非常にリスクの高い行為なのです。
ここでは、なぜ「絶対NG」なのか、そのメカニズムを詳しくお話しします。
まず、最も身近で恐ろしいリスクは「自宅の配管詰まり」です。油は冷えると固まる性質を持っています。「ツナ缶の油は植物油だから固まらないのでは?」と思われるかもしれませんが、排水管の中を通って水温が下がると、次第に粘度を増し、管の内側にこびりつきます。そこに食べ物のカスや洗剤の成分が絡みつくと、「バイオフィルム」と呼ばれるヌメリや、ヘドロのような固形物を形成してしまうのです。これが長年積み重なると、動脈硬化のように水の通り道を狭め、ある日突然「水が流れない!」「逆流してきた!」というトラブルを引き起こします。配管の高圧洗浄を業者に依頼すれば、数万円から場合によっては十万円単位の出費になることも珍しくありません。たかがツナ缶の油と侮ることはできないのです。
次に、環境への影響です。下水道に流れ込んだ油は、下水処理場でも完全に分解・除去するのが難しく、一部は川や海へ流出してしまうリスクがあります。また、下水道管の中で他のゴミと絡まり合い、「オイルボール」と呼ばれる巨大な白い塊を形成することもあります。
これが大雨の際に川や海に流出し、悪臭を放ったり、水質汚濁を引き起こしたりする原因となっているのです。魚や水鳥などの生態系を破壊するだけでなく、私たちの飲み水源を汚すことにも繋がります。
「水質汚濁防止法」や各自治体の下水道条例でも、油の排出は厳しく規制されています。私たち一人ひとりの「少しなら」という油断が、積もり積もって大きな環境負荷になります。
美しい水を守るため、そして何よりご自身の家の設備を守るために、油は「一滴も流さない」という意識を持つことが、快適な暮らしの第一歩なのです。
【基本編】新聞紙やキッチンペーパーに吸わせて捨てる最もポピュラーな方法

では、具体的にどう捨てるのが正解なのでしょうか?最も基本で、かつ多くの自治体で推奨されているのが「可燃ゴミとして出す」方法です。しかし、ただゴミ袋に液体のまま流し込むだけでは、袋が破れて大惨事になりかねません。
「吸わせて固形物として捨てる」のが鉄則です。ここでは、家にあるものを使って、手も汚さずに処理する手順をご紹介します。
用意するものは、ポリ袋(またはレジ袋)と、吸わせるための「紙」です。紙は、古新聞、使い古したキッチンペーパー、ティッシュ、不要なチラシ、古布(ウエス)などが使えます。
- ポリ袋の準備: まず、ポリ袋を広げます。万が一の油漏れを防ぐため、袋は二重にしておくと安心です。スーパーのサッカー台にある薄い袋なら必ず二重にしましょう。
- 吸収材を入れる: 袋の中に、くしゃくしゃに丸めた新聞紙やキッチンペーパーを入れます。平らなまま入れるよりも、丸めることで表面積が増え、繊維の間に油を素早くキャッチしてくれます。
- 油を注ぐ: ツナ缶の蓋を少し開けた状態で、袋の中に油を注ぎ入れます。この時、蓋で缶の中身を押さえて絞るようにすると、しっかりと油が切れます。
- 水を含ませて空気を抜く: ここが重要ポイントです。植物油が酸化して熱を持つ「自然発火」のリスクを極限まで下げるため、少量の水を紙に染み込ませるのがおすすめです。その後、袋の空気をしっかり抜いて口を固く縛ります。
自然発火に注意!
天ぷら油などでよく言われますが、植物油を吸った紙が空気(酸素)に触れ続けると、酸化熱によって自然発火するリスクがゼロではありません。ツナ缶の油は少量ですが、念には念を入れ、「水を含ませる」「空気を抜いて密閉する」ことを徹底しましょう。
夏場など臭いが気になる時期は、さらに防臭袋(オムツ用などが優秀です)に入れたり、ゴミの日まで冷凍庫の隅で保管したりするのも、暮らしの知恵としておすすめです。この方法のメリットは、特別な道具を買う必要がなく、コストがかからない点です。
料理中にサッとできるので、習慣化もしやすいでしょう。
ビニール袋と牛乳パックを活用!臭いも漏れも防ぐ鉄壁の処分テクニック
「ポリ袋だけだと、ゴミ箱の中で破れて他のゴミを汚したり、臭いが漏れたりしないか不安…」という方におすすめしたいのが、牛乳パックを活用した「最強の油捨てボックス」を作る方法です。牛乳パックは液体を入れるために作られているため、水にも油にも強く、耐久性が抜群です。また、口をしっかり閉じることができるので、臭い対策としても非常に優秀です。
作り方はとても簡単です。
- 牛乳パックを用意: 空になった牛乳パックの上部を開き、中を洗って乾かしておきます。これをキッチンのシンク下に数枚ストックしておくと便利です。
- 吸収材を詰める: パックの中に、ちぎった新聞紙や使い古したボロ布、使用済みのキッチンペーパーなどをぎゅうぎゅうに詰め込みます。
- 油を投入: その上からツナ缶の油を注ぎます。牛乳パックはどっしりと自立するので、片手で缶を持って作業できるのが非常に楽です。ポリ袋のように「ふにゃっとしてこぼれそう!」というストレスがありません。
- 封をする: 油を吸わせたら、最後に少量の水をかけて湿らせ(自然発火防止)、牛乳パックの口をガムテープでしっかりと留めます。
このまま可燃ゴミとして捨てれば、ゴミ収集車の中で圧縮されても、簡単には油が漏れ出しません。また、紙パックの厚みが臭いの漏れも防いでくれます。揚げ物をした後の大量の油を捨てる際にも使えるテクニックですが、ツナ缶のような少量の油を捨てる際も、料理のたびにこの「牛乳パックゴミ箱」へ継ぎ足していき、いっぱいになったら捨てるという運用も可能です(ただし、長期間放置すると酸化臭がするので、夏場は数日以内、冬場でも1週間程度で捨てることを推奨します)。
この方法は、キッチンを絶対に汚したくない綺麗好きな方や、ゴミ出しのルールが厳しい地域のマンションにお住まいの方に特に支持されています。牛乳パックはリサイクルに出すのが基本ですが、内側がコーティングされていて油に強いという特性を活かし、最後に「ゴミ箱」としてもう一度働いてもらう。
これも一つの資源の有効活用と言えるでしょう。
油処理剤や凝固剤は使える?少量の油に対するコスパと使い勝手を検証
揚げ物の処理でおなじみの「固めるテンプル」のような凝固剤や、パッドタイプの油処理剤。これらをツナ缶の油にも使えないかと考える方もいらっしゃるでしょう。結論から言うと、技術的には使用可能ですが、コスパと手間の面であまりおすすめしません。
まず、凝固剤は基本的に「熱い油(80度以上など)」に入れて溶かす必要があります。ツナ缶の油は常温ですので、わざわざ鍋に移して加熱し、凝固剤を入れて固める…という工程を踏むのは、あまりにも手間がかかりすぎます。
これでは「時短」どころか、鍋などの洗い物も増えて本末転倒です。また、凝固剤1包で固められる油の量は通常600ml程度ですので、大さじ数杯のツナ缶オイルに使うのは非常に不経済です。
一方、冷めた油を吸わせるパッドタイプの処理剤(ナプキンのような形状のもの)や、粉末状の吸着剤であれば、常温のままでも使えます。しかし、これらもまたコストの問題があります。
ツナ缶1缶から出る油は、大さじ1〜3杯程度(15〜45mlほど)。この少量の油のために、1枚数十円する処理剤を使うのは少々もったいないと感じる方が多いのではないでしょうか。
ただし、「どうしても新聞紙などをストックしていない」「絶対に手を汚したくない」という場合には、100円ショップなどで売られている「少量の油用吸着パッド」が役立つこともあります。
また、最近では「高吸収性ポリマー」を使用した粉末状の処理剤もあり、これをゴミ袋に入れた油に振りかけるだけでゼリー状に固まる商品もあります。これなら加熱不要で簡単です。
整活案内人基本は「新聞紙や古布での吸着」で十分ですが、もし大量のツナ缶を一気に使う場合(パーティ料理や作り置きなど)や、非常時には市販品に頼る。このように状況に応じた使い分けをすることが、スマートな家事の秘訣です。
空になった缶はどうする?ベタベタ汚れを落として資源ゴミに出すまでの流れ


油を捨てた後、手元に残るのは油まみれの空き缶です。これをそのまま「資源ゴミ(空き缶)」に出して良いのか迷いますよね。多くの自治体では、「汚れを水ですすいでから出す」のがルールです。油や食べ残しが付着したままだと、リサイクル工程での品質低下や、保管中の悪臭・害虫の発生原因になるからです。
しかし、水ですすぐだけではツナ缶の油汚れはなかなか落ちません。ここでスポンジを使ってゴシゴシ洗うと、今度はスポンジが油でベトベトになってしまい、他の食器を洗う時に困ります。
そこで、私が実践している「スポンジを汚さない洗浄テクニック」をご紹介します。
- 不要な布や紙で拭き取る: ここが一番重要です。まず、缶の中に残ったツナの欠片や油を、ウエス(古布)やキッチンペーパーで徹底的に拭き取ります。「洗う」前に「拭く」ことで、汚れの9割を取り除きます。
- 洗剤を一滴垂らす: 缶の中に食器用洗剤をほんの一滴垂らします。
- 少量のお湯を入れる: 水ではなく、給湯器のお湯(40度以上)を少量入れます。油は温度が高い方が柔らかくなり、落ちやすくなります。
- 指や古布でこする: スポンジは使いません。指(切り口に触れないようゴム手袋推奨)や、先ほど使った古布、あるいは小さな紙切れで缶の内側をくるくるとこすり、洗剤とお湯を乳化させます。
- すすぐ: 最後にお湯ですすぎます。これで驚くほどピカピカになります。
注意点として、缶の切り口で指を切らないように十分に気をつけてください。特に「パッカン」と開けるプルトップタイプで、蓋を完全に切り離していない場合、鋭利な部分が残っています。洗う際は必ず手元を見て、慎重に行ってください。
もし、どうしても汚れが落ちない場合や、洗うのが困難な場合は、自治体によっては「可燃ゴミ(燃やせないゴミ)」として出すよう指示している地域もあります。必ずお住まいの自治体のゴミ分別表(ゴミカレンダー)を確認してください。
「汚れているものは可燃ゴミ、綺麗なものは資源ゴミ」という区分が一般的です。リサイクルへの協力は大切ですが、無理をして怪我をしたり、大量の洗剤と水を使って環境負荷をかけてしまっては意味がありません。
できる範囲で綺麗にする、というスタンスで大丈夫です。
捨てるなんてもったいない!ツナ缶の油を料理に活用する賢いアイデア
- 実は栄養の宝庫?ツナ缶の油に含まれる旨味成分と注意すべきカロリー
- ドレッシングや炒め物に!手間なく使い切るための簡単アレンジレシピ
- 味噌汁や炊き込みご飯にコクをプラス!隠し味としての意外な使い方
- 活用する際の注意点とは?保存期間や酸化を防ぐための正しい扱い方
- ダイエット中や健康を気にする方へ!水煮缶(ノンオイル)という選択肢も提案
実は栄養の宝庫?ツナ缶の油に含まれる旨味成分と注意すべきカロリー


ここまで「捨て方」を解説してきましたが、実はツナ缶の油は、単なる「保存液」ではありません。ツナ(マグロやカツオ)から溶け出した旨味成分(イノシン酸など)がたっぷりと詰まった、いわば「魚介のエキス」なのです。一流のシェフが、この油を「フレーバーオイル」として捉えていることからも、その価値がわかります。
栄養面で見ても、使われている油の種類によってはメリットがあります。多くのツナ缶には、大豆油や綿実油などの植物油が使われており、これらには必須脂肪酸であるリノール酸(オメガ6脂肪酸)が豊富に含まれています。さらに、高級なツナ缶や「オリーブオイル漬け」「アマニ油漬け」などの商品であれば、オレイン酸やオメガ3脂肪酸といった、健康や美容に嬉しい成分を摂取することも可能です。また、魚由来のDHAやEPAも、微量ながら油に溶け出していると言われています。
しかし、良いことばかりではありません。やはり気になるのは「カロリー」です。一般的なツナ缶(70g前後)の場合、油を含む1缶あたりのカロリーは約200kcal〜300kcalにもなりますが、油をしっかり切ればその半分以下になります。つまり、油だけで100kcal以上のエネルギーが含まれているのです。
「もったいないから」と全ての料理に無自覚に使ってしまうと、知らず知らずのうちにカロリーオーバーになってしまう可能性があります。活用する際は、「今日は炒め油の代わりにツナ缶の油を使おう」「ドレッシングのオイルはこれに置き換えよう」といった具合に、他の油との「置き換え」として使うのが賢い方法です。旨味が強い分、塩分や調味料を控えめにしても満足感が出るため、上手に使えば「減塩」にもつながるというメリットもあります。
ドレッシングや炒め物に!手間なく使い切るための簡単アレンジレシピ


ツナ缶の油を最も手軽に、かつ美味しく活用できるのが「自家製ドレッシング」です。サラダにツナを乗せるなら、油も一緒にドレッシングにしてしまいましょう。
作り方は驚くほどシンプルです。ツナ缶の油に、同量程度の酢(またはレモン汁)、塩ひとつまみ、こしょう少々、そして隠し味に醤油を数滴混ぜ合わせるだけ。ツナの旨味が溶け込んでいるため、市販のドレッシングよりもコクのある深い味わいになります。
ここに玉ねぎのみじん切りやすりおろしニンニクを加えれば、立派なご馳走サラダの完成です。キャベツの千切りやトマトにかけるだけで、野菜嫌いの子供たちもモリモリ食べてくれます。
次に鉄板なのが「野菜炒め」です。フライパンにサラダ油を引く代わりに、ツナ缶の油を入れます。この油で野菜(ピーマン、人参、キャベツなど)を炒め、最後にツナの身を加えてさっと合わせます。最初に油で野菜を炒めることで、野菜全体に魚介の風味がコーティングされ、出汁を使わなくても味がバシッと決まります。特に「人参しりしり」や「ピーマンのツナ炒め(無限ピーマン)」を作る際は、この油を使うか使わないかで仕上がりのコクに雲泥の差が出ます。
また、パスタを作る際も大活躍します。ペペロンチーノやトマトソースを作る時の炒めオイルとして使ってみてください。ニンニクと一緒に弱火で熱すると、食欲をそそる香りが立ち上ります。
このように、加熱調理に使うことで、油の生臭さが飛び、香ばしい旨味だけを残すことができます。「捨てる作業」を「調味の工程」に変えることで、家事の手間が一つ減り、料理も美味しくなる。
まさに一石二鳥の時短テクニックです。
味噌汁や炊き込みご飯にコクをプラス!隠し味としての意外な使い方


「炒め物やサラダ以外にも使えるの?」という声にお答えして、もう少し意外性のある、しかし絶品の活用術をご紹介します。それは「和食の隠し味」として使う方法です。
まず試していただきたいのが「お味噌汁」です。具材としてツナを入れることはあるかもしれませんが、油も一緒に入れてみてください。特に、根菜類(大根やごぼう)やキャベツ、玉ねぎのお味噌汁と相性が抜群です。作り方は簡単、具材を煮る段階でツナ缶を油ごと投入するだけ。あるいは、仕上げに少量のツナ缶オイルを垂らすだけでもOKです。すると、まるで豚汁のような動物性のコクとまろやかさが生まれます。「いつもの味噌汁が物足りない」「だしパックを切らしてしまった」という時に、強力な助っ人となります。
そして、忙しい日の救世主となるのが「ツナの炊き込みご飯」です。これが本当に美味しいんです。
【失敗しない作り方】
- お米(2合)を研いで炊飯釜に入れます。
- 醤油大さじ2、みりん大さじ2、酒大さじ1を入れます。
- ここで目盛りの線まで水を入れます。(先に調味料と水を入れるのがポイント!)
- 最後にツナ缶を油ごと1缶、ドボッと投入します。
- 軽く混ぜて炊飯スイッチオン。
油がお米一粒一粒をコーティングし、ツヤツヤでパラッとした仕上がりになります。カツオや昆布の出汁がなくても、ツナの油から出る旨味だけで十分美味しい炊き込みご飯になります。
ここに千切り生姜やキノコ類を加えれば、風味豊かな料亭のような一品の完成です。
このほか、冷奴にかけたり、納豆に混ぜたりするのもおすすめです。醤油とツナの油が混ざり合うと、独特の濃厚なソースになります。ただし、これらは「加熱しない」使い方なので、開封したての新鮮なツナ缶を使用することをおすすめします。
「油=敵」ではなく「旨味調味料」として捉え直すと、冷蔵庫にある食材との組み合わせの幅がぐっと広がりますよ。
活用する際の注意点とは?保存期間や酸化を防ぐための正しい扱い方
ツナ缶の油を活用するメリットをお伝えしましたが、安全に美味しく食べるためには、いくつかの重要な注意点があります。それは「酸化」と「保存」の問題です。
缶詰は密閉されている状態では何年も持ちますが、一度開封して空気に触れると、中の油は急速に酸化し始めます。酸化した油は風味が落ちて「油臭く」なるだけでなく、胸焼けの原因になったり、体にとって有害な物質(過酸化脂質)に変化したりするリスクがあります。そのため、ツナ缶の油を活用する場合は、「缶を開けたその時」に使い切るのが鉄則です。
「今日は身だけ使って、油は明日使おう」と、容器に移して冷蔵庫で保存するのは、衛生面でおすすめできません。どうしても保存したい場合は、清潔な密閉容器に入れ、冷蔵庫で保管し、遅くとも翌日中には必ず加熱調理で使い切ってください。また、缶のままラップをして冷蔵庫に入れるのは避けましょう。最近の缶はコーティングされていますが、開封後の切り口から金属が溶け出す可能性がゼロではないため、必ずガラスやプラスチックの容器に移し替えてください。
また、「水が入らないようにする」ことも大切です。調理中に水分が混入すると、そこから雑菌が繁殖しやすくなります。保存容器やスプーンは清潔で乾いたものを使用してください。
さらに、ご自身の体調や体質にも配慮が必要です。胃腸が弱っている時や、油っこいものが苦手な方は、無理に活用せず、前半でご紹介した方法で処分する勇気も必要です。「もったいない」精神は素晴らしいですが、それでお腹を壊してしまっては元も子もありません。
鮮度には厳しく、無理のない範囲で楽しむことが、賢い活用のポイントです。
ダイエット中や健康を気にする方へ!水煮缶(ノンオイル)という選択肢も提案


最後に、そもそも「油の処理に悩みたくない」「カロリーを極限まで抑えたい」という方への究極の解決策をご提案します。それは、「水煮缶(ノンオイル)」や「スープ煮」を選ぶという選択肢です。
スーパーの棚をよく見ると、油漬け(オイル漬け)の隣に、「水煮」「ノンオイル」「食塩無添加」と書かれたツナ缶が並んでいるはずです。これらは油の代わりに野菜スープやミネラルウォーターで煮込まれており、カロリーは油漬けの約1/4程度(1缶50kcal〜60kcal前後)と劇的に低くなっています。
油漬けの油を切っても、どうしても身に油は残りますから、徹底的にカロリーオフしたいなら水煮一択です。
水煮缶の最大のメリットは、「汁ごと使っても罪悪感がない」こと、そして「油抜きの処理が一切不要」なことです。サラダに乗せる時も、汁気を軽く切るだけでOK。残ったスープには魚の出汁が出ているので、そのままお味噌汁や煮物に使えます。油汚れが出ないので、缶を洗うのも水だけでサッと済み、洗剤も不要。キッチンの掃除も圧倒的に楽になります。排水溝への油流出リスクもゼロです。
水煮缶を美味しく食べるコツ
「水煮はパサパサして美味しくない」というイメージをお持ちの方もいるかもしれません。しかし、マヨネーズと和える場合や、味の濃い煮物にする場合は、水煮缶でも味の遜色はほとんどありません。むしろ、さっぱりとしていて素材の味が引き立つと感じる方も多いです。物足りない場合は、ご自身で良質なオリーブオイルやごま油を少し足すと、風味豊かに楽しめます。
- こってり料理や炒め物には「油漬け」
- さっぱりサラダやダイエット中は「水煮缶」
このように、用途に合わせて買い分けるのが、現代のスマートなツナ缶ライフです。買い物の段階で「油の処理」まで見越して商品を選ぶ。これもまた、整理収納アドバイザー的な視点と言えるかもしれませんね。
総括:ツナ缶の油は「流さず吸わせる」が鉄則。活用と処分の使い分けで、キッチンも環境も美しく保つ


この記事のまとめです。
- ツナ缶の油を排水溝に流すのは、配管詰まりや環境汚染の深刻な原因となるため絶対にNGである
- 基本の捨て方は、ポリ袋に丸めた新聞紙を入れ、油を吸わせてから「可燃ゴミ」に出す
- 自然発火を防ぐため、吸わせた紙に少量の水を含ませ、空気を抜いて密閉するのが安全である
- 牛乳パックに新聞紙を詰めて捨てると、自立して作業しやすく、臭いや漏れにも強い
- 市販の凝固剤は加熱が必要で手間がかかるため、ツナ缶のような少量の油には不向きである
- 空き缶はウエスで油を拭き取り、少量のお湯と洗剤で洗ってから資源ゴミに出す
- ツナ缶の油にはリノール酸や魚の旨味が含まれており、料理に活用することで無駄なく消費できる
- ドレッシングや炒め油の代用として使うと、コクが出て調味料を減らせる(減塩)メリットがある
- 味噌汁や炊き込みご飯の隠し味としても優秀で、水加減を調整すれば失敗なく作れる
- 開封後の油は酸化しやすいため、保存せずその日のうちに使い切るのが安全の鉄則である
- カロリーや脂質が気になる場合は、無理に活用せず処分するか、水煮缶(ノンオイル)を選ぶ
- 水煮缶を選べば、油処理の手間がなくなり、缶の洗浄も水だけで済むため家事が時短になる
- 用途に合わせて「油漬け」と「水煮」を使い分けるのが、賢い選び方である
- 自治体によってゴミの分別ルールが異なるため、必ず居住地域の最新情報を確認する










